ぜくyoスクスタ記

スクスタのボルランを頑張っていたぜくyoの記録

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【スクスタ】オーバーチャージの計算方法

おはyoございます。ぜくyoです。

この前、第2のオーバーチャージャーである花丸ちゃんが実装されましたね!

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パティ花丸

今回は、かなさん(Twitter@Kana_maru1384)が質問してくださった内容を発端に、SP特技獲得ボルテージの計算について改めて整理してみることにしました。本記事の最終目標は、「オーバーチャージはSP特技計算のどこでかかるのか」を解明する事です。

そもそもオーバーチャージの効果をよく知らないという人は、こちらのダイヤさんの項目をどうぞ。
zekuyo.hatenablog.com

SP特技ボルテージの解析のためには、SP特技の計算を厳密に理解する必要があります。そこで、初歩的な部分から順番に検証していきました。

編成画面のSP特技ボルテージ

SP特技ボルテージは、真ん中3人のアピール総和と、テクニック総和の1.2倍を足したものだと言われています。
しかし、本当にその計算でうまくいくのかをまずは確かめました。

以下の編成を用いています。編成画面では、その編成のSP特技ボルテージを表示することができます。この編成の場合は、90305のようです。

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それでは計算します。

アピール:A=11589+6272+23673=41534
テクニック:T=9055+5797+17728=32580
A+1.2T=80630

あれ?計算が合いません。

実は、絆ボードでSP特技を強化した分はここで計算に含まれています。
今回はことり3人で、僕は4%増加まで育成しているので、
(A+1.2T)1.12 = 90305.6
従って、小数切り捨てで計算が合いました。

ところで、テクニックで1.2倍したときは小数切り捨てを行っているのでしょうか。別の編成で試しました。

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この場合はA=49710、T=37149です。
A + 1.2T= 94288.8で、これをボードで1.12倍すると105603.456
一方で94288に丸めてからボード計算すると105602.56

従って、ボード計算の前に一回切り捨てを行っていることがわかります。

結論:編成画面に表示されるSP特技ボルテージ=(A+1.2T)K
*K:絆補正
ただし、以降乗算で小数が現れた場合は都度切り捨てを行うこととします。

ちなみにゲストなしでぼららら*1をプレイしたところ、計算通りの数字が得られました。

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ゲストのパッシブスキルによる効果

ゲストのパッシブスキル(個性1とひらめきスキル)はどのように計算されているのでしょうか?

試しにゲストをフェス穂乃果(個性1が7%、ひらめきが8%)で試してみました。

A=41534の編成で試したので、Aを1.15倍して47764
(A+1.2T)1.12 = 97283.2

しかし実際にプレイした結果、94710となり、計算が合いません。
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そこで、ゲストのアピール値はAではなく、自陣のパッシブスキルがかかる前の数値(キャラクターを長押しすると出てくる数値)を参照しているのではないか?と考えました。

元のステータス

元のアピール
フェスことり 7401
ベジことり 3980
パティことり 14833

これに対し、編成画面では以下のようにパッシブスキルによるアピール増加がかかります。

アピール増加
フェス 56.6%
ベジ 57.6%
パティ 59.6%

これを計算すると、編成画面のアピール値と一致します。

ゲストの穂乃果は15%のバフがあるので、それぞれのキャラのバフ倍率は次のようになります。

アピール増加
フェス 71.6%
ベジ 72.6%
パティ 74.6%

これを元のアピール値にかけるとこうなります。

パッシブスキルを考慮したアピール値
フェス 12700.116
ベジ 6869.48
パティ 25898.418

この合計は
・先に切り捨て:45467
・切り捨てない:45468.014

これをAとすると、

A=45467で1.2T = 39096
(A+1.2T)1.12 = 94710.56

従って、先に切り捨てれば計算が合いました。

結論:ゲストを入れたSP特技ボルテージ
A = Σ(元のアピール)x(ゲストを含めたパッシブスキル効果)として
(A+1.2T)K

属性一致キャラが含まれる時

属性一致がどのようにSP特技スコアに影響するかを調べるために、先ほどの編成のフェスことりを初期凛にしてぼらららを試しました。

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その結果、SP特技ボルテージは次のようになりました。

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さて、113421を探す旅を始めます。

A=45396

凛の属性一致ボーナスは7.5%なので、テクニック値は1.275倍します。
T=40001.025

多分これはこの段階で一回切り捨てるでしょう。
T=40001

従って A+1.2T = 93397.2

属性一致により、SP特技は1.1倍、1.15倍、1.2倍になることが知られています。

(A+1.2T)K = 93397 x 1.104 = 103110.509

103110 x 1.1 = 113421

一発で計算があってしまいました。

1.15, 1.2については、先人の知見を信じることにして検証は省略します。

結論:属性一致メンバーがいる場合
T = (編成画面のテクニック)x(属性一致ボーナス)として
((A+1.2T)K) x Z
*Zは属性一致メンバーの人数に応じて1.1, 1.15, 1.2

特技でSP特技ボルテージが増加した時

さて、次は特技や個性でSP特技ボルテージが増加した時の計算について調べてみます。

編成:先程の編成で、初期ことりを初期花丸に変更しました。

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この編成で、一回だけ赤作戦で花丸の特技を発動させてからSP特技を打つと、次のようになりました。

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そこで119081を探す旅に出かけます。

凛のテクニックは1.275倍なので、
T = 15463.2 + 6380 + 19511 = 41354.2

A = 44277

A+1.2T = 93901

ここまではいいでしょう。しかし、絆ボード補正、属性一致と特技はどちらを先に足すのでしょうか。

初期花丸の特技の効果は、14574 x 0.315 = 4590.81です。

・特技を最後に足してみる
(93901 x 1.104])x 1.1 + 4590 = 118622.6

・特技を最初に足してみる
((93901 + 4590) x 1.104)x 1.1 = 119607.4

特技は先に足しても後に足してもダメでした。最初だと高すぎて、最後だと低すぎたので、中間ではないかと考えます。

・特技を途中で足してみる
((93901 x 1.104])+ 4590) x 1.1 = 119081.6

無事、ジャスト計算が合いました。

結論:SP特技獲得ボルテージ増加特技は次の計算
(((A+1.2T)K)+ V) Z
*V:特技や個性によるSP特技ボルテージ増加の効果

オーバーチャージが起こった場合

最後に、オーバーチャージのかかる位置を考えたいと思います。

先程と同じ編成で、ゲストにパティ花丸を使用します。

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再掲

初期花丸の特技を1回発動した場合、1回も発動していない場合で、SP特技の獲得量は次のようになりました。両方ともフルにオーバーチャージした状態です。

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発動なし
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発動1回

さて、まずはAを計算します。

今回は、フレンドさんで唯一、質問者でもあるかなさんが早速パティ花丸をゲストにおいてくださっていたので、使わせていただきました。フェス2ダイヤさんでも良かったのですが、テクニックにもバフがかかると計算がめんどくさそうだと思っていたので助かりました。

検証当時のひらめき状況は以下のようだったので、これを考慮して計算を行いました。

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元のアピール
初期凛 9867
ベジことり 3980
パティことり 14833

これに対し、編成画面では以下のようにパッシブスキルによるアピール増加がかかります。

アピール増加
初期凛 52.7%
ベジ 53.7%
パティ 55.7%

これは計算すると編成画面のアピール値と一致します。

ゲストの花丸のバフを考慮すると、それぞれのキャラのバフ倍率は次のようになります。

アピール増加
初期凛 64.8%
ベジ 55.7%
パティ 57.7%

これを元のアピール値にかけるとこうなります。

パッシブスキルを考慮したアピール値
初期凛 16260.816
ベジ 6196.86
パティ 23391.641

先に切り捨てて総和を取ると、アピール値は次のようになります。
A = 45847

また、テクニックは前回と変わっていないので
T = 41354.2

(A+1.2T) = 95471
(95471 x 1.104])= 105399

さて、オーバーチャージは最大で30%増加ということでしたが、果たしてどこでかかるのでしょうか。

・絆補正の後
(105399 x 1.1])= 115938
115938 x 1.3 = 150719.4

・絆補正の前
(105399 x 1.3) = 137018
137018 x 1.1 = 150719.8

どちらも150719で一致したのでここでは掛け算の順番まではわかりませんでしたが、しっかりとオーバーチャージがかかっていることは確認できました。


特に、特技の前か後かが重要かと思います。
花丸の特技は 14574 x 0.315 で 4590です。

・特技の前
(105399 x 1.3 + 4590) x 1.1 = 155768

・特技の後
(105399 + 4590) x 1.3 x 1.1 = 157283.5

155828が正解なので、多分特技の前にかかっているんだろうなという感じです。しかし、厳密に一致していないのでおそらくどこかを間違えています。


(いろいろ考察していた記録)

141661 x 1.1 = 155827
141662 x 1.1 = 155828
141663 x 1.1 = 155829

よって141662が前だと特定
141662 - 4590 = 137072
105399 x 1.3 が間違っている気はしない…

気がつきました。花丸にゲストのひらめきスキルがかかっている。センターの星空凛と同学年なので、2%アピールが増加しています。

花丸は元のアピールが8466なので、35.3%のバフで11454。アクセで1040 x 3 = 3120。これを足して14574

これは編成画面の数値と一致します。

実際はゲストのひらめきで2%増加なので
11623 + 3120 = 14743
14743 x 0.315 = 4644

従って、特技の効果は4590ではなく4644でした。

・特技の前
(105399 x 1.3 + 4644) x 1.1 = 155828

はい。ジャスト一致しました。オーバーチャージの効果は特技にはかからないみたいです。
ちなみにこのことから、属性一致よりもオーバーチャージが先に計算されることもわかります。

結論:オーバーチャージは特技にはかからない
(((A+1.2T)K)O + V)x Z
*O:オーバーチャージの効果

まとめ

今回の記事で特に重要な部分は、オーバーチャージが特技にはかからないことが判明したことです。本当は特技にもかかっているとオーバーチャージの評価は上がったと思いますし、この前実装されたパティ花丸の評価も上がったとは思うので、少し残念でしたね。

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パティ花丸

実は、特技の前にかかるもの、特技の後にかかるものはオーバーチャージ以外は既に調べられています。

特技の前ににかかるもの

・絆ボード補正
・ベルト効果
・オーバーチャージ

特技の後にかかるもの

・AC補正
・作戦補正
・属性一致ボーナス

実際は、乗算のたびに切り捨てる影響で、どの順番にかけるかで計算結果がほんの少し異なります。ただしこれで変わる値はほんの少しなので、普通は考える必要はないと思います。

現在チャンネルボルランで恋アクチャレンジが課題曲になっているのもあって、いかにSP特技ボルテージを上げるかが話題になっているかと思います。その方法は既に情報が出回っていると思うので詳しく言及しませんが、以下のことに気をつけるといいでしょう。

・SP特技構成員を考える。属性一致は補正があるため思ったよりも強い。
・ベルト効果を最大化するように装備する作戦を考える。
・フレンドや自陣にオーバーチャージの個性を用いる。
・Voタイプがたくさんいる作戦に切り替えてからSP特技を打つ。

以上のことを工夫すれば、突破できるようになるのではないかと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

*1:ちなみにぼらららは、属性一致キャラにアピールバフなどが乗るので検証の際は注意が必要。SP特技威力などの検証に最適な曲があれば教えていただきたいです。